ふいに懐かしく。
益子でのコンサートの翌日、
お迎えに来て下さって、島岡家に招いていただいた時、
一歩入るなり、えっ、懐かしい!
理由は、すぐに分かりました。
私の祖父母も、民藝家具を愛用していて、幼少時の居間の雰囲気、なんだかクッションや置物の感じまで。
涙が出そうでした。
天皇皇后両陛下は、民藝運動の巨匠、人間国宝の島岡達三氏宅をご訪問されています。
後から思えば、この居間だったのでしょうか? (あ、お招きいただいた時、確かめればよかった) その椅子に座ってしまったかも!
お庭にあるのは、
井伊直弼 が最期にお茶を点てた、
歴史的にも由緒あるお茶室です。
床の間には、白い水仙が凛と香り、
書は、柳宗悦。
「ナドテ ユタケシ 貧シサ ナクバ」
貧しさを知らなければ、本当の豊かさもわからない。
という意味でしょうか。
この日はだんだん、みぞれ、そして雪に。 登り窯や茶室のある広い敷地 、木々の緑や花が、みぞれ雪に打たれて冴え、日本の色彩が鮮やかに、心に残っています。
コンサートの前後に渡って、
心細やかに、おもてなしいただき、
長い年月、変わらぬ友情に、心より、ありがとうございます!
話も尽きず、若い頃の写真にも、お互い仰け反り、美味しく楽しい一緒の時間でした。
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